特定非営利活動法人
MINNAの会 設立趣旨書
1 趣旨 私たちは、だれもが地域で豊かに暮らしたいと願っています。お年寄りにも、障がい者にも、いくつかの制度としての支援はあり、求めるとある程度整ってきています。しかし、重い障がいのある人は、環境が整っていないため、家・学校・病院・施設以外に外出するところがあまりない現実があります。核家族が増えているなかで、一人暮らしのお年寄りがちょっとしたお手伝いを必要としていたり、制度を使わずに行ける場所を求めていたりします。また、気軽に子育てに関する話ができる場を求めているお母さんや働きたいけれど就労に至らず家から出る機会が少なくなっている人もいます。
このような現状の中で、制度の狭間を埋めていく活動や人と人をつないだり、それぞれの人が小さな役割を果たし支え合うコミュニティの力が見直されています。札幌市でもさまざまな行政の取組は行われていますが、それと並行して「まちの縁側づくり」や「まちのお茶の間づくり」など小さなコミュニティを創る活動も多くなっています。歩いて行ける小さな地域を単位として人が集まり情報を共有し、時には支え合う活動が必要とされているのではないかと考えます。
そこで、食をきっかけとして集まるカフを「公平な利用」「利用における柔軟性」「単純で直感的な利用」「わかりやすい情報」「間違いに対する寛大さ」「身体的負担は少なく」「接近や利用に際する大きさと広さ」というユニバーサルデザインの7つ原則(独立行政法人国立特殊教育総合研究所HPより引用)をめざした場所にすることによって、障がいのある人がより地域に出てきやすくなる、ひいてはより多くの人が集える場になると考えます。また、この場所を拠点として人が集う活動を計画・運営することによって更に互いを理解し、支え合う経験を重ね、ひとり一人の意識の高まり、地域の力が高まると考えます。
このMINNAの会を法人化することにより、地域づくりの必要性を広く多くの人たちと考える機会をつくりネットワークを広げることができるとともに外出の機会が減っているお年寄りなどの生きがいの場や障がいのある方の活動の場となるなど地域社会に広く貢献することがより継続的にできると考えます。
2013年9月29日
特定非営利活動法人 MINNAの会
設立代表者 住 所 札幌市南区真駒内柏丘10丁目8−17
氏 名 堀内紀久美
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